計量法校正事業者登録制度jcssの利用の仕方

計量法校正事業者登録制度は、国家計量標準を提供することと校正する事業者の技能を審査して登録するためのものです。校正はトレーサビリティーが確保できていなければ意味がありません。この場合のトレーサビリティーとは、校正の関係が途切れないで国家計量標準までつながることを言います。そのためトレーサビリティーがある測定器で取得したデータは信頼性があるとみなされます。信頼性を示すことは法規制や規格への適合性を確認するために必要です。校正を行なっていてもトレーサビリティーがなければ信頼性を得ることができません。自社内で校正を行なっている場合でもその比較対象の参照標準器が国家計量標準につながっていることがわかれば、信頼性を担保することができます。国家間での締結により校正の結果を受け入れてくれる場合もあります。

法規制によるトレーサビリティーの証明

いくつかの法規制の中で測定を義務付けているものがあります。その測定したデータは信頼性が確保されている必要があります。そのため正しい測定が行われる必要があります。正しい測定は適切な方法によって、校正された測定器で行うことです。法規制による監査のときにその校正の記録を求められることがあります。そのときに必要なのが国家計量標準にトレーサビリティーがある校正の証拠です。それがjcssマークのついた校正証明書になります。そのマークがあることだけで国家計量標準までの校正の経路が確保されていることになります。それ以外の校正証明書の場合、その校正が正しいものかを証明する必要があります。証明できない場合、データの信頼性が確認できないため、測定のやり直しなどの指導を受けることになります。

国際取引でのデータの信頼性を示す手段

最近では海外に進出する企業が増えてきています。輸出先の国にもさまざまな法規制があります。要求事項を満たしていないと流通を許されないこともあります。自国でない海外で試験機関を利用することは、とても大変な作業です。また、それなりのコストが必要になります。そんなときにjcssの校正証明書があれば国内での測定結果を有効活用することができます。国際的なハーモナイゼーションが注目され、国同士での基準を合わせるような働きがあります。jcssも相互承認を締結している国に対して、その国の校正基準と同等とみなしてもらうことができます。そのため国内で行なった試験の成績書がそのまま受け入れられます。これにより時間もコストも無駄にすることなく海外での流通が可能になります。