jcss計量法校正事業者登録制度とは

jcss(Japan Calibration Service System)とは、計量法に基づいた計量法トレーサビリティー制度のことです。「計量標準供給制度」「校正事業者登録制度」という2つを軸として成り立っているjcssは、日本の国家計量標準におけるトレーサビリティーの確保とともに、校正事業者の技術能力を証明するという役割を担っています。この標章と認定シンボル付き校正証明書は、世界中のさまざまな機関において受け入れられる有効なものに近づいている状況となっており、その歴史も20年となりました。正確さを求められる計量器・測定器は、定期的に校正をするためにより正確な標準器を使用する必要があります。それはいったいどういったシステムになっているのでしょうか。

国家標準にトレーサブルであるということ

はかりや時計などの測定器は、標準器に定期的に合わせることにより校正されるべきものです。この標準器もまた、もっと正確(より小さい不確かさ)である標準器により校正されます。このようにどんどんとより正確さを持つ標準器を求めていく先には、国家標準にたどり着くことになります。このような校正の連鎖の結果として国家標準にたどり着くことが確かめられている状態のことを、この測定器によって得られる結果が国家標準に「トレーサブルである(traceable:源流を突き止められること)」と言います。そして、測定のトレーサビリティーとは、上位標準器と単純に比較を行うということではなく、特定の手法を用いた校正であり、かつ校正値に明確な不確かさの表記(トレーサビリティーの根拠となるもの)がなされていなければなりません。

計量法に基づく校正事業者登録制度とは

計量法トレーサビリティ制度は、工業・産業での計測、品質管理における信頼性の確保を目的として創られ、その中の校正事業者登録制度は、品質システム及び特定の校正分野に係る技術的能力の審査により適切であると判断された事業者が登録することができる制度となっています。登録事業者は、国家計量標準にトレーサブルな校正を行うことができる事業者であること、認定センターにより一定の能力が認められたということ、この2点により事業者の信頼性の高さを証明することができます。これは結果的に、その事業者が校正したユーザーの計測器においても信頼性を確保できることとなります。また、校正周期についても、適切な間隔での再校正が必須であり、その間隔は使用頻度・使用方法・装置の種類や安定性などに依存した変数の数ということが定義されています。